こんにちは!たっきーです!
腸閉塞を繰り返している方が最も恐れているもの。
それは、、、
「イレウス管」
ではないでしょうか。
今回は、腸閉塞で入院を10回ほど経験している私の体験談をもとに
・イレウス管ってなに?
・イレウス管は大体どのくらいの期間つけるものなの?
・イレウス管を挿入するのってどのくらい痛い? つらいの?
について書いていきます。
イレウス管というあの衝撃的につらい体験。
正直トラウマになってもおかしくないですよね。
なので、経験者からすると「みんなに共感してほしい!」って思うんですが、イレウス管なんて世間の大半は経験したことないので共感ってされづらいですよね。
この記事でイレウス管について世間の皆さんに少しでもなにか感じとってもらえたら嬉しいですし、
また、苦しいイレウス管を経験した方も、この記事を読んで
「うわーー!わかるわーーー!(笑)」
と少しは面白がってくれたらいいな!なんて思いもあり、、、書いていこうかなって思います!
それでは、まずは基本的なことから。
イレウス管とは?使う目的は?
クリエートメディック株式会社( https://www.createmedic.co.jp/products_detail/id=250)
イレウス管の目的は腸管の減圧(内容物を外に出すこと)
イレウス管(イレウスチューブ)は、腸閉塞(イレウス)の治療に用いられるものです。
腸閉塞は、腸の癒着などによって内容物(食べたもの、便、ガス)が詰まってしまい、お尻から何もでなくなってしまう症状。
なので、腸閉塞になるとお腹がパンパンに張って痛いし、めっちゃ息苦しいです。
ひどい場合は腸管が破裂してしまい最悪死んでしまうケースもあります。
なので、腸閉塞で入院したときは、直ちにお腹の張りをなくすために、お尻ではなく上から内容物を取り出して減圧(お腹の張りを減らす)するしかありません。
そこで使用されるのがこのイレウス管です。
イレウス管を使って内容物を外に出してあげると、張りが少しずつ無くなっていき、最終的には腸の癒着がとれたりして腸閉塞の症状が改善していきます。
腸閉塞で入院すると、手術をしない場合は基本的にこのイレウス管を使った治療です。
ただし、イレウス管を必要としない程度の腸閉塞の場合は、イレウス管を入れないで経過を見ることもあります。
私は約10回ほど入院してますが、7回ぐらいはイレウス管で、3回ぐらいはイレウス管なしだったような感じです!
イレウス管を入れるところは、、、鼻の穴から!!
これが、一般人は誰も知らない部分ですね。
管をいれて身体の中の物を出す!といわれると、普通の人は、
「口の中から管をいれるのかなー?」
とか、
「お尻から?」
とかって考えますよね。
私も、初めて入院したときはそう思ってました。
でも、違いました。
鼻の穴から「グイ、グイ!」っと長ーいイレウス管を胃の中まで入れられるわけです。
これをイレウス管を知らない人にいうと、大概怖がられます(笑)
ただ、その恐怖はその通りで、本当に恐怖しかないです。
そんでもって、痛いし、辛いし、気持ち悪いしで地獄なんです。
イレウス管はそんなに極細なものではなく、ストローくらいはあります。(タピオカのストローより小さ目ぐらい)
入れるときは、ローションみたいなものをぬって抵抗は減らしてはくれていますが、太い管が、狭い鼻を入ってくるんですから、、、経験したことない衝撃でパニックです!
(今、書きながら想像しただけで、鳥肌立ちました、、。)
イレウス管を入れてる期間はどのくらい?
イレウス管は入れた後すぐには抜けません。
私の腸閉塞初入院の時のことです。
意識がもうろうとした中で、先生にイレウス管を入れてもらってるとき
「これを鼻からいれたら、なにか注射器かなんかで引いてくれて、すぐに胃の中が空っぽになるんかな?」
なんて思ったました。
実際そう簡単ではありませんでした。(それを知ったとき絶望をうけます)
イレウス管って、イレウス管を入れてすぐに内容物をとって終了ではありません。
イレウス管は、約2日~長ければ2週間近く入れられて、内容物を時間をかけて出していくんです!
つまり、ずっと太いイレウス管が鼻から喉を通って身体の中に入り込んでいる状態で、入院生活を送らなければいけません。
私の場合は、最長で10日間でした!
長引けば長引くほど、しんどいくて地味に、着実に体力を奪われていきます。
更に同時に点滴に酸素も?!管(チューブ)に繋がれ放題です。
腸閉塞で入院すると基本は絶食です。
それはもちろん、口にはイレウス管が入っているし、お尻からは何もでないので。
つまり、経口で栄養を摂取することができません。
そこで、入院中は点滴によって水分と栄養を補給します。
なので、鼻からイレウス管が出てるし、腕には点滴の管が繋がっている状態で、約2日~長くて2週間ほどベッドの上で過ごすことになります。
あと、かなりひどい状態で入院した場合はおまけで酸素の管もつきます。
私が中学生の頃初めて入院したときは、本当にヤバい状態で緊急入院だったので、いきなり集中治療室に直行でした!
お腹はパンパンで激痛な上、イレウス管の負担によって身体の酸素量が低下してしまい酸素のチューブも鼻の下にくっついてましたね。
腸閉塞は、あらゆる管が体中に引っ付いて生活する感じになるので、結構大変です。
まあ、私みたいな腸閉塞のベテランになると、
「はい。イレウス管ね。しょうがねーか。」
「点滴、ここなら針入りやすいのでここで!」
ぐらいのテンションでこなせますが、まだ慣れてない方は毎回頑張って耐え忍んびましょう!(笑)
イレウス管を挿入するのってどのくらい痛い?辛い?
例えようのない痛さと、気持ち悪さのダブルパンチ!
これは鼻の大きさや、医者が選ぶ管の大きさによっても異なってくるかもしれませんが、初めは相当痛かったです!
入り方が悪いと「うっーー!!!」っと声にならない声がつい出てしまうぐらい痛いですよ。
激痛がずーっと続くわけではないですが、実際に鼻の中が傷ついて鼻血がでたりするので、それなりに痛いです。
しかし、正直なところ、鼻よりもお腹の方が痛い場合が多いかもしれません。
(そのくらい腸閉塞のときの腹痛は激痛)
ただ、痛みよりも私が嫌なのが、イレウス管がちょうど喉を通過するときです。
「イレウス管を入れるので、合図で唾をゴクンと飲みこんでくださいね!」
といわれ、イレウス管が喉を通過する度に唾を呑み込まなくてはいけないのですが、喉ぼとけがイレウス管にぐりぐりっとあたってめちゃくちゃ気持ち悪い。
更に、お腹はパンパンな状態でそんなことするから吐き気はMAX。
もちろん吐くので、口の周りは最悪な状況になります。
長いイレウス管が鼻の中をスルスルっと動いてる感覚も気持ち悪くて、もう最悪の最悪の最悪です!
これが、腸閉塞患者が一番恐れるイレウス管ってやつですね。
イレウス管によって鼻血が出やすくなる
退院後に鼻血が出やすくなる人が結構います。
イレウス管によって傷がはいって、そこから鼻血が出やすくなってしまいます。
私も、中学の時の入院後から鼻血がよくでるようになり、ひどいときは1週間に何回出ればいいんかな?ってぐらいでてました。
鼻血を止めるのは、耳鼻科にいって直してもらうんですが、その方法は傷口を焼いてしまう方法が多いみたいです。
私は、よく鼻血がでてたので、耳鼻科にいって止めてもらおうと受診しましたが、「麻酔はないよ!」と言われ断って何もせずに帰っちゃいました(笑)
なので、今でも時々鼻血がでます!
鼻血が気になる方は、ぜひ耳鼻科で根性だして治療されてみてくださいね。
イレウス管は二度とやりたくない!それを理由に日頃から腸閉塞予防をしよう!
誰しも、腸閉塞は再発したくないですよね。
しかし、 腸閉塞を繰り返してしまうひとはかなり多いです。
それは、なかなか腸閉塞の予防に意識が回らず、退院後の生活で我慢できずに食べ過ぎてしまったり、身体を酷使して疲れやストレスを溜めてしまう方が多いからです。
腸閉塞の予防が大事であることは、一度腸閉塞をしてしまった方は十分に承知していると思います。
ただ、日常生活の中での誘惑などについ負けてしまうことがあるんですよね。
その、つい誘惑に負けそうになったとき、イレウス管の恐怖を思い出しましょう!
正直、イレウス管を経験した人は
「もう二度とあんなもの鼻から突っ込まれたくねーーー!!」
と思ってるはずです。
その気持ちを思い出すと誘惑に勝てたりします!
私は、腸閉塞気味になって自宅治療をしてるときも、
「もう、これ以上は病院いかないと無理かな?」という判断基準はイレウス管は使わないぐらいで入院できるかな?みたいなラインを基準にしてます。
イレウス管を使う入院と、イレウス管なしの入院では、身体と精神的な負担は天と地の差があります。
是非、イレウス管の恐怖をうまくつかって、今後も腸閉塞の予防に励んでいきましょうね!
この記事が面白かったら、シェア、コメント宜しくおねがしさいます
初コメです。モトと言います。
https://ameblo.jp/motoriding74/
先日Twitterで「いいね」いただきましてありがとうございます
早速たっきーさんのブログ拝見させていただき、大変参考になります。
経験則から解りやすく腸閉塞について説明されており嫁にもリンク送りました。
当ブログを紹介したいので上記URLブログにリンク貼っても宜しいでしょうか⁈
腸閉塞の苦しさや症状はなった者しか判らないでしょうね。医者も体感的にはあまり理解していないように感じます。
当方の腸閉塞は腹膜播種により大腸、小腸にガンが複数あって最初の腸閉塞から1年経ってないのですが、7回入院してます。
全てイレウス挿入での処置で、内視鏡で小腸まで入れられました。
腸液の抜けが悪い場合は追加でチューブを追い込むのが、麻酔出来ないので悶絶しそうなくらい。。。
最近はそこまで酷くならない様コントロールして入院するのでチューブの追い込みは無くなりましたが…。
症状がこのブログの内容と当てはまり、知らなかった事も結構ありますので参考にさせていただきます❗️
モトさん
嬉しいコメントありがとうございます!
ブログでもなんでも、リンク貼っていただいて大丈夫ですよ(^^)
腸閉塞ってほんとうに経験した人にしかわからないものがありますよね。
うまくコントロールできるようになると、入院回数もぐっと減りますよ!
ブログもこれからも更新していきますので、楽しみにしていてください(^^)